権威主義の台頭と「略奪的覇権国」の現実
『朝日』の9条絶対主義者たちも、『産経』の親米保守派も、現代における日本の戦略的有用性の本質を全く理解していない。極端な議論がいかに間違っているかを理解するためには、まず2026年現在の国際システムが直面している現実を直視しなければならない。
平和主義的左派が間違っているのは、彼らが冷戦時代のパラダイムを通して世界を見ており、現代の権威主義国家による威圧の現実を全く計算に入れていないからである。中国やロシアのような権威主義体制は、民主主義社会を分断するために、情報操作、サイバー攻撃、経済的威圧などを突き刺すように用いる「シャープパワー」の技術を完全に習得している。
権威主義的な大国が積極的にグローバルなルールを書き換え、民主主義の制度を転覆させようとしている世界において、憲法9条の精神さえあれば日本は守られるという幻想にしがみつくことは、国家の衰退を招く処方箋に他ならない。
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