計画が杜撰だと同じ失敗を繰り返す

僕自身の経験では、計画がよく考えて練られたものであれば、実行、評価、そして改善という流れは自然とうまくいきます。

誰も行ったことのない場所へ行こう。そして誰もやらなかったことをやろう。
出口治明『誰も行ったことのない場所へ行こう。そして誰もやらなかったことをやろう。』(祥伝社)

しかし計画の立て方が杜撰だと、実行してもどこまでが計画どおりに進み、どこからが計画と違ったのかがよくわかりません。だから何をどう評価していいかが曖昧になり、当然、改善策も考えられないのです。

そういうビジネスでは、きっと同じ失敗をくり返すでしょう。しかし何しろ評価ができないのですから、それが「同じ失敗」なのかどうかも判然としません。

ですから、PDCAサイクルをしっかり回して同じ失敗をくり返さないようにするには、何よりもまずPを重視すべきでしょう。計画は、家を建てるときの土台や骨格のようなものです。その設計が粗雑では、まともな家は建ちません。

ただし計画はあくまでも土台や骨格なので、その段階でさまざまなディテールを決めておく必要はありません。家の建設でいえば、室内の壁紙やカーペットの柄などの細部は実行段階で検討すればいいでしょう。

そこまで計画段階で決めようとすると時間がかかりすぎてなかなか実行に移れません。実行段階で想定外の問題が発生して、計画のままでは二進も三進も行かなくなるおそれもあります。

「失敗」を「経験」に変えるための最重要ポイント

つまり、計画段階でしっかり決めておくべき骨格とは、「目標」や「方針」のことだと思えばいいでしょう。

たとえば新製品を売り出すとき、計画段階で決めておくべきは「何を売るか」だけではありません。売上額をはじめとする具体的な目標や、どんな消費者層にアピールしたいのかといった方針がはっきりしていないと、結果に対する評価もできないのです。

組織としてだけでなく、個人の仕事でも、「計画」を意識するようにしてください。それが、「失敗」を「経験」に変えるための最重要ポイントなのです。

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