時間がない。自炊できない。そして、体は確実に老いてく。しかし、選び方さえ知れば、毎日のコンビニやスーパーは若返りの場所に変えられる――。

人の体を老化させる食事の3大要因

老ける食事、若返る食事について考えるとき、前提として押さえていただきたいのは、老化を加速させる3大要因である「糖化」「酸化」「腸内環境の悪化」です。この3つのバランスを考えることが老化のスピードを緩め、若返りにつながります。

浅野まみこさん
浅野まみこ Mamiko Asano
管理栄養士、コンビニ外食研究家。食と健康のコンサルティング「エビータ」代表。総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて多数の栄養相談を実施。著書に『コンビニ・ダイエット』(星海社新書)などがある。

まずは糖化から。糖質の過剰摂取により、体内で糖質とたんぱく質が結びつき、体中の細胞が炎症を起こしやすくなります。これが老化を進める大きな要因となります。

糖質というと、すぐに「米が悪い」と考えてしまいがちですが、大事なのはその細かさです。米は植物の状態のまま存在しており、特に玄米などは食物繊維も豊富なため、消化吸収が比較的緩やかです。ところが小麦粉のように粉になっているものは吸収が早く、血糖値を上げやすくなり、糖化を促進します。

さらに、ブドウ糖や果糖はこれ以上分解ができない単糖類のため、すぐに吸収されます。この2つを人工的に組み合わせた「果糖ブドウ糖液糖」は体に大きな負担をかけます。甘い清涼飲料水や乳飲料を多く摂る食生活は、糖化を進めやすいのです。

よかれと思ってやっている習慣が、実は糖の摂りすぎにつながっていることも少なくありません。たとえば、健康のために乳酸菌飲料や野菜ジュースなどを飲んでいる方は要注意。こうした飲料には飲みやすさのために、多量の糖質が添加されているものもあるからです。

2つ目は現代人が無自覚になりやすい酸化についてです。

揚げ物が良くないことはなんとなく知っていても、「油が酸化する」ということを意識しない人は多いです。油だって空気に触れれば当然、酸化します。酸化した油を摂取すれば、体の細胞は確実に傷つきます。これは「濾こして透明になったから大丈夫」というものでもありません。色がきれいになっても、酸化そのものは進んでいるのです。

長く加熱し続けた油、何度も使い回した揚げ油、開封後ずっと置かれている油は要注意です。使用後の天ぷら油を取っておいて次に唐揚げに使うといった習慣は、健康のことを考えると、おすすめできません。

コンビニとスーパーで若返ることはできる

日々の生活で意識してほしいのは、「古い油の臭い」に敏感になること。これがわかりやすい酸化のサインです。

ただし、臭いでわかる時点ですでに酸化は相当進んでいます。本当はその手前で管理できるのが理想。油は見た目がきれいでも安心できません。だからこそ、使い回さない、開封後は長く置かない、酸化しやすい油は加熱しない。この3つを徹底するだけでも、体への影響はかなり変わってきます。

(構成=末並俊司)