高齢になっても元気な人はどんな食生活をしているか。医師の石川英昭さんは「90歳を超えてなお元気なお年寄りに、食生活の秘訣を質問したことがある。私は『バランスのよい食事を摂ってきた』『これだけは欠かさなかった』といった答えを期待していたが、その回答は意外なものだった」という――。
※本稿は、石川英昭『幸せな老衰 医師が伝える叶えるための「3つの力」』(光文社)の一部を再編集したものです。
自分の老いを否定的に捉える人は老化が早い
真面目で誠実な人が健康で長生きできることは、複数の医学研究に裏づけられた事実です。
私自身も、高齢者の診察を通じて強く実感しています。では、どのような人が「誠実な老い方」をしているのでしょうか? 一緒に考えてみましょう。
誠実な人は、計画的で自己管理ができ、責任感が強い傾向があります。毎日の食事に気を配り、規則正しい生活を送ることで、歳をとっても元気に見えるのです。一方で、自分の老いを否定的に捉える人は、老化が早いという研究報告もあります。
若々しさを保つためには、きちんとした生活を心がけることが大切です。食生活の乱れは生活習慣病を引き起こし、逆にバランスのよい食事は病気予防になります。
慢性腎臓病を持つ高齢者が、栄養士や看護師の助言を守り、食事療法を続ける姿を見ると、応援したくなります。それには意味があるからです。「老い先が短いから」と投げやりになるのは、もったいないのです。節度を持つことこそ、健康維持の秘訣です。
年齢とともに筋力が衰えると、精神的にもダメージを受けやすくなります。少しずつ体を動かし、外に出て太陽を浴び、十分な睡眠をとることが、心身の健康によい影響を与えます。規則正しい生活習慣が、心の健康にも役立ちます。

