1勝3敗1引き分け。今年4月の「第2回電王戦」でプロ棋士はソフトに負け越した。コンピュータのデータ解析能力は、将棋のような複雑な世界でも人間を上回りつつある。こうした「ビッグデータ」はビジネスではどう活かされているのか。各社の最新事例を探った──。
「一般の方々からの情報を気象予報に活用することは、能力の高い気象技術者ほど、抵抗感があったと思います。『自分たちは気象のプロだ』というプライドが、邪魔をしてしまうんです」
ウェザーニューズ社長
草開千仁
1965年生まれ。87年青山学院大学理工学部物理学科を卒業、同年4月ウェザーニューズ入社。96年8月取締役。99年8月副社長。2006年9月に社長就任。
草開千仁
1965年生まれ。87年青山学院大学理工学部物理学科を卒業、同年4月ウェザーニューズ入社。96年8月取締役。99年8月副社長。2006年9月に社長就任。
ウェザーニューズ(WN)の草開千仁社長は、2004年から始めた「サポーター制度」をこう振り返った。
天気予報は1995年より自由化され、国の許可を受けた事業者は、独自の予報を発表できるようになった。だが各社は原則として気象庁から提供される「アメダス」のデータをもとに予報を行う。データが同じなら予報の内容も大きくは変わらない。WNでも、99年にドコモの「iモード」で個人向けの情報提供を始めたが、サービスの差別化が難しかった。そのとき目を付けたのが会員から寄せられる「桜の開花情報」だった。WNでは「開花予測」の提供とあわせて02年頃から桜の写真を投稿できる掲示板を設けていた。「うちの近所ではもう満開です!」。そんな投稿が集まるうちに、「開花予測」のページより、掲示板へのアクセスのほうが多くなるようになった。
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