1勝3敗1引き分け。今年4月の「第2回電王戦」でプロ棋士はソフトに負け越した。コンピュータのデータ解析能力は、将棋のような複雑な世界でも人間を上回りつつある。こうした「ビッグデータ」はビジネスではどう活かされているのか。各社の最新事例を探った──。

蓄積したデータを分析すれば、モノだけでなくヒトの行動も予知できる。

赤外線センサーや加速度センサーを搭載した名札型端末。重さは約22g。

日立製作所では07年に行動計測システム「ビジネス顕微鏡」を開発。09年から子会社の日立ハイテクで事業化している。ビジネス顕微鏡では、赤外線センサーや加速度センサーを搭載した名札型端末を人間が首に掛け、1日の活動を記録する。すると、誰が、誰と、いつ、どこで、どれぐらい活発に話をしていたか、といったデータがとれる。これまでに蓄積されたデータはのべ100万日、10兆個。これらのデータを分析することで、小売店での従業員の配置やオフィスでの勤怠管理などを効率的に行うことができる。