自分の最適な睡眠時間を知るための“たった1つ”の方法

自分の最適な睡眠時間を知るためにもっともわかりやすいのが、昼間、眠気に襲われることなく、本来やるべき作業をしっかり行なうことができる、ということです。あくまで、昼間を快適に過ごせるかどうかが、自分に適した睡眠時間の目安です。その目安の時間以上、無理に眠る必要はありません。

櫻井武『すぐに実践したくなる すごく使える睡眠学テクニック』(日本実業出版社)

「目安の時間」とお伝えしましたが、睡眠は融通が利きます。あまり活動しなかった日には、睡眠時間が短くなるかもしれません。どうしてもいま成し遂げなければならない仕事があれば、眠りを犠牲にすることもあるでしょう。

その場合でも、かなりの高い能力を発揮することができるはずです。もちろん、そのあとに「睡眠負債」を返済する必要がありますが、睡眠時間は、柔軟に考えることも大事なポイントです。

睡眠時間にこだわり、時間の短さや長さだけに気を配りすぎると、かえって眠りに悪影響を及ぼしかねません。自分にとって適正な睡眠時間は、昼間に眠気を感じないだけ眠れば良い――。そのぐらいの気軽な気持ちで考えておいたほうが良いでしょう。

(イラストレーション=坂本奈緒)
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