ファーストクラスに乗る富裕層は、空港をどのように利用しているのか。富裕層マーケティングを長く手掛ける西田理一郎さんは「各空港のファーストクラスラウンジを訪れると、富裕層のトレンド変化がわかる。近年ではヴィトンがカタールのドーハ・ハマド国際空港にラウンジをオープンするなど、進化がすさまじい」という――。

空港には庶民が知らない「別空間」がある

飛行機に乗る前から、旅は始まっている――。そう実感させてくれるのが、世界の超高級ファーストクラスラウンジだ。

エールフランスのシャルル・ドゴール(パリ)空港にあるラ・プルミエールラウンジでは、バルネオセラピー(気泡浴)機能付きの専用バスルームを利用でき、スパではラ・プレリーの高級トリートメントが受けられる。サービスを受けた後は、フレンチの三大巨匠アラン・デュカスの特別メニューをソムリエ厳選のワインと共に。「これがラウンジの食事か」と、何度も自問してしまう。

このように、世界のファーストクラスラウンジを見渡すと、豪華なスパで身体を整えたあと、シャンパン片手にアペリティフ。ミシュラン星付きシェフ監修のキャビアやフォアグラなどの高級食材を使った料理をアラカルトで好きなだけオーダーできたり、厳選されたワインをマリアージュで提供されたりすると、あっ、これから飛行機に乗るんだったなと、つい忘れそうになる贅沢なラウンジは世界にはたくさん存在するのだ。

空港ラウンジ
写真=iStock.com/Seiko
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4万6000円で利用できる超豪華なラウンジ

ドバイ国際空港のエミレーツ航空は、コンコースA、B、Cに7つのエミレーツ・ラウンジがある。一番のおすすめはターミナル3のコンコースAにあるファーストクラスラウンジ。なんとラウンジの中にファーストクラス搭乗者向け専用の免税店まである。また、ビーガンなどの健康意識の高い富裕層サービスもあれば、今どき珍しくシガールームもありサービスは幅広い。

そしてここの特徴は、ファーストクラス搭乗者でなくても、お金を払えば誰でも豪華で広大なラウンジを利用できる点だ(一般300USD=4万6000円、エミレーツスカイワーズ会員250USD)。

フランクフルト空港のルフトハンザファーストクラスでは、空港到着時に降車エリアでパーソナルアシスタントがお出迎え。また、FIA Vorfahrtserviceのスタッフが待機しており、ヴァレットパーキングの利用、手荷物の運搬、自家用の運転代行、レンタカーの返却などに対応している。

そして、ファーストクラスラウンジ時から、運転手付きのリムジンまたは専用ミニバンで直接航空機まで案内されること。「空港を歩く」という概念すら不要なのだ。