それに、普段と違う問題形式を解く中で、視野が広がることもあります。第2志望の大学の対策が、第1志望の大学の対策に全くつながらないなんてことはありえないのです。
「自分は第1志望の大学に合格できなかったら浪人するからいいんだ! 第2志望の大学には合格してもいかないもんね!」という受験生もいるかもしれませんが、それでも第2志望の大学の対策をしておくことはとても重要です。
もし浪人することになったとしても、「どこも受からなかった」という状態で浪人するのか、「第2志望の大学には合格していた」という状態で浪人するのかによって、浪人成功率は大きく変動するからです。
浪人してうまくいく人は、どこかの大学には合格した状態で「去年はここまで行けたのだから、今年はきっと第1志望の大学にはいけるはずだし、もしまかり間違っても第2志望の大学は大丈夫」という安心感がある状態で浪人している人が多いです。
大切なのは「第1志望から逃げない」こと
ここで、一つ注意しなければならないことがあります。それは、「第1志望から逃げないこと」です。
第2志望の対策は、先ほども言った通り、あくまでも「第1志望の合格のため」です。この段階で「第1志望には合格できそうにないから」と言って第2志望の対策だけをし始める受験生は、結局うまくいきません。第2志望の大学にすら受かることができない場合が多いです。
なぜなら、それは明確に「逃げ」だからです。「第1志望を諦めた」ということで、心に油断が生まれ、「第2志望に変えたんだから大丈夫だろう」と思ってしまう人が多いです。正直、今まで見て来たケースだと、仮に第2志望がA判定であっても、9月以降に志望校を変える受験生は、不合格になる場合が多いです。
あくまでも「第1志望からは逃げないこと」。これは非常に重要なことなので、胸に刻んでおいていただきたいと思います。
「習慣化の差」が「学力の差」をつくる
小さいうちから勉強を習慣化することができていると、定期テストや受験勉強などへの取り組み方も変わってきます。
また、一つの目標にしぼって勉強するのではなく、幅広い視野を持って勉強することで、安定した状態で試験に臨むことができます。
勉強を特別なことと思わず、歯磨きをするように自然とできるような習慣づけを、今からでもぜひご家庭で取り組んでみてください。