全く時間がないわけではないのに本が読めない。働きながら読書を続けるのは、なぜこれほど難しいのだろうか。仕事と読書の両立方法や本との向き合い方、そして現代における読書の価値を、2人の多読家が語り合う。
「読みたいのに読めない」で、みんな困っていた
古市 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は発行部数が15万部を超えたそうですね。近年、新書でそれだけ売れるのは珍しい。三宅さんはなぜあの本を書こうと思ったのですか。
三宅 私自身が切実に悩んだテーマだったからです。もともと私は本が好きでした。文学部に進学して、『万葉集』を研究していたくらいです。ところが就職した途端に本が読めなくなった。読もうと思えば読める時間はあったんです。でも、電車に乗ればなんとなくスマホでSNSを見て、夜も本を開くよりYouTubeを眺めてしまう。
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