一番おすすめのお金の使い方は自己投資

【ゆかり】そう考えると、なんとなく買ったけどしまい込んで全然使ってない物って、本当に無駄というか、幸せになれない買い物ですよね……。そういうの、いっぱいあるなぁ。

【先生】お金にはいろいろな役割がありますが、物や経験と交換するという意味では「ある程度の幸福はお金で買える」んです。誰かと一緒においしいものを食べに行けばオキシトシン的幸福とドーパミン的幸福が得られます。スポーツジムの会費や健康食品に使えばセロトニン的幸福につながります。

樺沢紫苑『精神科医が教える 幸せの授業 お金・仕事・人間関係・健康 すべてうまくいく』(飛鳥新社)

【ゆかり】自分のお金の使い方が、どの幸福につながっているかを意識すると、確実に幸せになれそう。単に手に入れる喜びだけだと、ドーパミン的幸福にしかならないけど、使い方次第でセロトニン的幸福にもオキシトシン的幸福にもなるんだもん。

【先生】お金を3つの幸福に転化することで、幸福のバランスを自分で調整することができるのです。ちなみに、一番おすすめのお金の使い方は「自己投資」です。読書や勉強など、自分の中に蓄積されていくものは、生涯にわたる財産になります。

【ゆかり】だけど、たまには「欲しい!」という欲求だけで買い物をするのも、別に悪いことではないですよね? 私、服とか靴とか買うの、好きなんですよ。

【先生】もちろんです。ただし、ちゃんと使うことが前提ですよ。そうそう、服や靴や鞄などを買うときに「他人からの印象をよくする」という視点を持てると、ドーパミン的幸福だけでなくオキシトシン的幸福につなげられる買い物になりますよ。

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