幸せになるには、どうしたらいいか。精神科医の樺沢紫苑さんは「幸せとは、脳内で幸福物質が出ている状態だ。ドーパミン、オキシトシン、セロトニンの3種類の幸福物質がバランス良く分泌されるように意識して生活するといい」という――。

※本稿は、樺沢紫苑『精神科医が教える 幸せの授業 お金・仕事・人間関係・健康 すべてうまくいく』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

両手を上げて山が見える自然の景色を楽しむ女性
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「幸せの正体=脳内の幸福物質」

【ゆかり】私、28歳、OLでひとり暮らししてます。幸せなりたいと頑張ってるのに、全然うまくいってる感覚がなくて。精神科医の先生、教えてください! どうすれば幸せになれるんですか?

【先生】まあまあ、落ち着いて。幸せになりたいなら、まず「幸せ」が何なのか、わかる必要がありますね。

【ゆかり】そうですね。でも、何度考えてもわからなくって。樺沢先生、幸せって、何なのですか? やっぱり自己実現? そうだ、仕事とプライベート、どっちが大事ですかね? いや、やっぱりお金?

【先生】えーっと、そういう中からどれか1つを選ぶという話になってしまうと、人それぞれ大切なものが違います。

【ゆかり】ですね……。でも、じゃあ、幸せって一体……?

【先生】答えを教えましょう。幸せとはズバリ、脳内で幸福物質が出ている状態のことです。

【ゆかり】こ、幸福物質?

【先生】私たちが「幸せ」を感じているときに、脳内ではどんな物質が出ているのか。どうやったらそれを出せるのか。それがわかれば幸せになれると思いませんか?

【ゆかり】た、たしかに。幸せって漠然としているイメージだったけど、科学的に考えるとわかりやすいのかも!