メールチェックは「食後の2時間」にやるべき

逆に、もっともパフォーマンスが上がらない時間帯が、昼食後の2時間です。

誰しも食後は眠くなりますよね。これは、食事をすると胃腸の働きをコントロールする副交感神経が優位になって、体がリラックスモードに傾くからです。

こうした時間帯を頭を使う重要な仕事にあてても、はかどらないどころか、それがストレスになって、かえって自律神経を乱してしまいます。

この時間帯は、それこそメールチェックや資料整理など、あまり集中力を必要としないルーティンワークにあててください。

また、人と会ったり話をしたりすると、交感神経が刺激されますから、電話でアポイントを取ったり、外回りの時間にあてるのもいいでしょう。

最後の1時間で「午前中にできなかった仕事を片付ける」

そして、退社前の1時間は、午前中にやり切れなかった仕事を片づける時間にしてください。みなさんも経験があるかと思いますが、人間、終わりが見えてくると、俄然元気が出てきますよね。

「あと1時間で仕事が終わる」というこの時間帯は、活力が出て集中力がグッと高まりますから、午前中と同じようなパフォーマンスが期待できるのです。

そして、明日の午前中にやる仕事の準備をしてから退社します。やるべき仕事を決めて準備をしておけば、出社してすぐに取り組めますから、午前中のゴールデンタイムを有効に使うことができます。

小林弘幸『「シンプル」な選択が自律神経を整える理由』(青春新書プレイブックス)

よく夜遅くまで残業をしている人がいますが、体がリラックスモードのときにいくら仕事をしても、集中力が続きませんから効率は上がりません。それどころか夜中まで仕事をしてしまうと、良質な睡眠がとれませんから、翌日にも響いてしまいます。

ですから、どうしても終わらない仕事があるときは、残業するより、翌日1時間でも2時間でも早く出社してやったほうが、よほど効率がいいのです。

自律神経の変動に合わせて仕事のパターンを決めておくと、時間のムダもなくなり、パフォーマンスが格段に上がってくると思います。

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