「起床・食事・就寝」の時間を決める

夜中の2時まで起きていたかと思えば、翌日は夜10時にベッドに入ってしまう。

朝昼を兼ねた食事を11時に摂ったかと思えば、14時過ぎまで何も食べられないこともしばしば――特にシフトワーカーや外回りの仕事が多い人などは、このように睡眠時間も食事の時間もまちまちになりがちです。

これでは自律神経が乱れて、体も気持ちも安定しません。

1日をいい流れにするには、自律神経が整うよう、起床時間や食事時間、就寝時間などをある程度決めておくことが大切です。

私の1日をごく簡単にご紹介しましょう。

朝は4時頃に起床します。起きてすぐにコップ1杯の水を飲んで、朝食を摂ってから仕事に向かいます。

仕事を終えて帰宅したら、寝る前に「3行日記」をつけて、12時頃にはベッドに入るようにしています。

体内時計が作り出している「生体リズム」

睡眠と自律神経は、密接に関係しています。

交感神経と副交感神経には、「日内変動」といって、1日のなかでそれぞれが優位に働く時間帯があります。

これには、私たちの体で24時間周期の生体リズムをつくり出している「体内時計」がかかわっています。

朝起きると、副交感神経のレベルがだんだんと下がっていき、交感神経優位の状態に切り替わっていきます。

そして、昼間は交感神経優位の時間帯が続き、夜になるとそのレベルが下がっていって、副交感神経優位の状態に切り替わり、睡眠に向かいます。

人間の体は、昼に活動して、夜に寝るようにできているのです。

手のひらの上の時計
写真=iStock.com/takasuu
体内時計が作り出している「生体リズム」(※写真はイメージです)