「夜中にスマホ」が翌日にひびくワケ

起床時間と就寝時間を決めておくことは、とても大切です。

たとえば、副交感神経が優位になっている夜中の2時に、スマホにかじりついて動画を観たり、ゲームをしていたりすると、交感神経が上がってしまい、良質な睡眠がとれません。

疲れがとれませんから、朝起きてもだるさが残っていたりします。そうすると、日中の活動にも影響します。

ベッドに横たわり、夜中にスマートフォンを使用する女性
写真=iStock.com/recep-bg
「夜中にスマホ」が翌日にひびくワケ(※写真はイメージです)

ただし、睡眠の質と、睡眠時間の長さは関係ありません。

最適な睡眠時間は人それぞれ。私はショートスリーパーなので、6時間以上寝ると、むしろ調子が悪くなってしまいます。

そして、朝食はどんなに忙しくても、欠かさず摂ることにしています。

昼に向かって副交感神経は下がっていきますから、食事を摂ることで、胃腸の働きをコントロールしている副交感神経を刺激。副交感神経が急激に下がるのを抑えることで、自律神経を整えます。

起きてすぐコップ1杯の水を飲むのも、同じ理由です。

また、朝、水分や食事を摂ることで、体内時計が1日の始まりに合わせてリセットされ、体のリズムが整います。

不規則な毎日を送っている人は、ぜひ、自律神経の「日内変動」に沿って、ルーティンを決めてみてください。生活パターンができてくると、自律神経が整って、いい流れに乗っていけます。

「1日の流れをつくる」とストレスが減る

今日中に、企画書もつくらなければいけないし、取引先にアポイントも取らなきゃいけない。大量のメールチェックもあるし、ミーティングもある。いったいどこから手をつけていいのやらと、山積みの仕事を前に、途方に暮れてしまったことはありませんか?

仕事量の多さ自体がストレスになるし、何から片づけようか迷うだけで、自律神経が乱れ、パフォーマンスに影響します。

そうした多忙なビジネスパーソンに実践していただきたいのは、「仕事でも1日の流れをつくる」ことです。