大谷翔平選手の食生活とはどんなものなのか。ジャーナリストの桑原晃弥さんの書籍『圧倒的な力で世界を切り拓く 大谷翔平の言葉』(リベラル社)より、食生活についてのエピソードをお届けする――。

自ら「睡眠欲がすごい」と語る

健康ならば、やりたいことをやり切れる。(『Number 1069号』文藝春秋)

大谷翔平は、ほとんど外食をせず、健康にいい食事を心がけています。

また、自ら「睡眠欲がすごい」と語っているように、十分な睡眠をとることにとても気を遣っています。

枕とベッド
写真=iStock.com/Liudmila Chernetska
自ら「睡眠欲がすごい」と語る(※写真はイメージです)

スポーツマンなら当然とも言えますが、超一流の結果を出すためには、体調管理の入念さも人並み以上ということでしょう。

大谷がこれほど健康にこだわるのは、「健康ならば、やりたいことをやり切れる」からです。

100%の体調で練習できることが何より嬉しい

大谷は過去に手術によって投げることのできなかった時期もありますし、ケガで十分に身体を動かせなかった経験もしています。

大谷は言います。

「フィジカルをマックスで使って、100%の体調で強化する練習ができているのが何より嬉しいんです。ベクトルがリハビリに向かう練習か、全部の能力を上げたい練習なのか、どちらが上手くなりますかといったら、それは後者でしょう」

メジャーリーグの1年目にトミー・ジョン手術を受け入れたのも、「結果以前に、ああ、腕が振れないな、と思いながらマウンドへ行くのは楽しくない」からです。

不安なく、全力で練習し、全力でプレーできることは大谷にとって「ささやかではない幸せ」なのです。