※本稿は、下村志保美『「お金が貯まる家」にはものが少ない』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
使い捨ての割りばし、フォーク、レジ袋…
ついもらってきては増えていく、使い捨ての割り箸、フォーク、スプーンなど。私が見てきた“貯められない家”では、必ずと言っていいほど、これらがキッチンの引き出しにあふれんばかりに詰め込まれていました。最近はそこに、レジ袋有料化の流れも相まって、無料でもらえるビニール袋なども大量に溜め込むご家庭が増えています。
解決策はまず「使わない分はもらわない」、「もってこない」が大原則なのですが、「ご自由にどうぞ」と言われると、つい多めにもらってきてしまうのが人間というもの。また自分は気をつけていても、一緒に暮らしている家族が持ち込んで増えていくのも、多いパターンです。
収納スペースを決め、「ここに入る分だけ」とルールを作りましょう。あふれそうになったときは「少しお弁当を買いすぎているかも?」と出費を見直すタイミングに。
使えるものを処分するのは心が痛みますが、その“痛み”こそ、自分が必要でないものを持っていた証拠。「もう心が痛まないためには?」と考えると、スーパーで買い物をしたあとの振る舞いも変わってくるのではないでしょうか。
“黒マジックで日付を書く”を習慣にする
「どれを何本だけ持つか」を決めるのもいいですね。4人家族であれば「割り箸、スプーン、フォークそれぞれ2日分」などです。
これ以上をストックするときは、キッチンには置かずに防災袋へ入れましょう。万が一の時のための食器類としてキープしておくのです。
ただし防災用も、何年も前のものを持ち続けているのは、衛生面でも機能面でも、あまりおすすめできません。ストックする際はひとつの袋にまとめ、黒いマジックペンで“○○年○月”と、日付を書いておくのです。こうしておけば、その後防災袋を整理した際に「うわあ、5年近く前の割り箸が入れっぱなしになっている」と正確な時期を把握でき、処分しやすくなります。
この“黒マジックで日付を書く”テクは、キッチン用品はもちろん、部屋のものの管理のあらゆる場面で使えます。