高層階からの絶景、充実した設備、快適なコンシェルジュのサービス。憧れのタワーマンション暮らしを手に入れた一家が、泣く泣くマンションを手放さなければならなかった悲しき理由とは──。

※登場された方のプライバシーに配慮し、実際の事例を一部変更、再構成しています

モダンハウスのバルコニーに立つカップル
写真=iStock.com/Astronaut Images
※写真はイメージです

「年収の7倍は無理」と思ったのだが…

今年、Aさん夫妻から自宅であるタワーマンションの売却相談を受けました。夫婦ともに現在39歳で世帯年収は3000万円。いわゆるパワーカップルですが、「住宅ローンの返済が苦しいから、自宅を売却したい」と言います。これだけの高所得を得ながら、なぜそんな状況に陥ってしまったのでしょうか――。

この夫妻はおよそ3年前、都内の湾岸のタワーマンションを2億円で購入したそうです。当時、夫は国内のコンサル会社から外資系コンサル会社に転職して2年目で、転職により年収は一気に2000万円近くまで増加したそうです。一方、妻は国内の一部上場企業勤めで、年収は1000万円弱。Aさん夫妻は以前からマイホームの購入を考えていて、夫の転職で世帯年収が約3000万円となり、「憧れのタワーマンションに住むのも夢ではない」と思い始めたのです。Aさん夫妻には2人の子どもがいます。当時は、ちょうど上の子が小学校に入学するタイミング。入学してから転校するのはかわいそうだと考えて、急いで物件を探すことにしたようです。