※本稿は、藤井 英子『ほどよく忘れて生きていく』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
「同じリズム」をつくる
朝と夜、私は「同じリズム」を意識しています。「1日はこれではじまり、これで終わる」という決まりごとで、生活のリズムが整います。
私の朝は、6時に起きてカーテンを開けて、太陽の光をしっかり浴びることからはじまります。それから洗顔、歯磨き、着替えをして、仏前へ。般若心経を唱えます。昔、母が唱えるのを横で聴くうちに覚えてからの習慣で、わずか5分ほど。この一連の流れが私の朝の日課です。般若心経を唱える声でその日の調子もわかります。
そして、一緒に暮らす次女が用意してくれた朝ごはんを食べます。最初に100%の野菜のジュースを飲み、ヨーグルトを食べ、次に牛乳、そしてトーストを食べます。
最後には果物。日替わりでリンゴやキウイ、バナナをいただきます。いつも、だいたいこの順番に食べることで、少しずつからだの機能が活発になるのがわかります。
お昼のお弁当のあと、午後は診察の合間に「お三時」で糖分補給です。おやつのことを「お三時」とも言いますが、疲れた脳への糖分補給にちょうどよく、私は甘いものをちょこちょこと買い置きし、受付をしている次男と、お三時を楽しみます。
夜、診療から帰ると、夕食はだいたい夜8時。魚などのタンパク質は欠かさず、らっきょう、納豆は必ず食べています。
こう書くと、変わり映えしない毎日に見えますが、整えるとは「決まりをつくる」ことからはじまります。おかげでこの年まで日々健康に過ごさせてもらい、ありがたいルーティンです。
週6日勤務の91歳
ありがたいことに、現在週に6日はお仕事をさせていただいていて、うち2日は京都府の施設で嘱託医として働き、残りの4日は自分のクリニックへ通っています。
健康や体力維持のために特別なことはしていませんが、日々の生活を利用した筋力トレーニングは、長く健康でいるための秘訣です。