依然として高い人気を集めている湾岸タワーマンション。いわゆる「勝ち組」の住み家というイメージだが、それは本当に正しいのか。不動産ジャーナリストに「真の資産家」がタワマンに住まない理由とその背景を聞いた。
東京のタワーマンション
写真=iStock.com/MASA Sibata
※写真はイメージです

30~40年前まで湾岸は瓦礫やゴミの埋立地

湾岸タワーマンションといえば「富裕層が住むところ」とイメージする人が多いでしょう。しかし実際のところ、富裕層の中にはタワマンを好まない人も多いことをご存じでしょうか。

私はマンション購入の相談を受けることが多いのですが、それで感じるのは、東京のタワマンを購入するのは大学入学時もしくは就職時に地方から上京してきた人たちが多いことです。かつそれなりの大企業に勤めていて、世帯年収でいえば1500万〜2000万円ほどのいわゆるパワーカップル。一言でいえば「地方出身のプチ成功者」といった方たちです。