絶対に言い間違いをしてはいけないこと

絶対に言い間違いをしてはいけないのは、人の名前です。

例えば「北里柴三郎」は「きたさと」であって「きたざと」ではありません。「荻野」さんと「萩野」さんも、混同しやすい名前です。人によっては、名前を間違えられることに強い不快感をおぼえる方もいるので要注意です。

名刺をもらった相手が珍しい名前の場合は、その場で確認します。相手が名乗りながら名刺を出したとしても、聞き慣れない名前の場合はなかなか記憶できません。忘れて間違えるリスクがあるくらいなら、何度でも確認しておきましょう。

注意したいのは、聞き方。「変わったお名前ですね」と言うのは失礼にあたるので、「初めて拝見するお名前です。なんとお読みすればよいでしょうか」と尋ねます。

名前の特徴を見て、「どちらのご出身ですか」「○○の地方に多いお名前ですよね」と言う人がいますが、初対面で個人情報に踏み込むような質問は避けた方が賢明です。もし相手が自ら「○○の出身なんです」「○○地方の名前でして」と言ったら、「そうなんですね」と話を広げてもかまいませんが、こちらから切り出すのはやめましょう。

「もう一度おっしゃっていただけますか」はダメ

珍しい名前の場合のように、相手の言葉がよく聞き取れなかった時、あなたはどうしていますか? もちろん聞き直すと思いますが、その際「もう一度おっしゃっていただけますか」と言っていませんか?

諏内えみ『一生ものの「正しい敬語と上級の気遣い」 先生! ダメダメな私を2時間で仕事デキる風にしてください!』(KADOKAWA)

「おっしゃっていただく」という丁寧すぎるくらいの敬語を使っているので、失礼にあたるとまでは言いません。ですが「おっしゃる」の主語は相手、つまり相手に同じ動作を繰り返してほしいと頼んでいることになります。

「もう一度おうかがいしてもよろしいでしょうか?」ですと、「おうかがいする」の主語は自分。もう一度相手が同じことを言うという結論に変わりはありませんが、「うかがう」という自分の行動に焦点を当てる言い方の方が、遠回しでやわらかく伝わるのです。

電話で相手の声が聞き取りにくい時も同じ。「お電話が少々遠いようなのですが」と電波のせいにしたうえで、「恐れ入りますが、もう一度おうかがいできますか」と伝えます。

頼みにくいことを伝える時には、主語を入れ替えて動作主体を自分にするというのは一つのコツです。

失言をリカバーする方法とともに、そもそも失礼にならない言い方をマスターしておくのも社会人の心得です。

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