桁違いの収入を手に入れるには何が必要か。「時間家計簿」をつけるとともに、あなたの「得意分野」を棚卸ししてほしい。それには、これまでに自分が「評価されたこと」と、心から楽しいと思える「好きなこと」、その両方のバランスがとれているかを確認してみることだ。

誰と、どのくらいの時間会っているかを把握しているか?

どんな人とつき合っているかを見れば、その人がどんな人かわかるといいます。

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Step1 1日の時間を観察する

「稼ぐ人」の周りには「稼ぐ人」が集まってきますし、「稼げない人」の周りには「稼げない人」が集まってくるものです。本気で「稼ぐ人」になりたいなら、よほど意識してつき合う相手を決めないと、いつまで経っても「稼げない人」とつるんでいることになりかねません。

稼げるかどうかは、けっきょくは「誰とつき合っているか」で決まる――。「稼ぐ人」はこのことをよくわかっています。成功とは自分ひとりで成し遂げられるものではなく、その道の達人の教えや、応援してくれる人の強力なサポートがあってこそ実現できるものだということです。ですから彼らは、大切な人に会ったり、大切な人との関係を深めるために、最優先で時間を投資します。

たとえばセミナーに参加する場合、あなたはどのような基準でセミナーを選んでいますか。「稼ぐ人」は、参加者の顔ぶれや、値段の高さを基準にします。高額のセミナーには希少性があると考えられますし、ある程度のお金をかけて集まる参加者たちの本気度も相当なものです。それだけ上昇志向の強い人たちと出会えるチャンスがあるということです。

一方で「稼げない人」は、「無料だから参加する」という選択をしがちです。しかし、無料なものから何かを得られることはほとんどありません。自分の時間を対価にするどころか、むしろ貴重な時間を捨てていることに気づくべきです。

さらに、「稼ぐ人」はお世話になった人へのフィードバックやお礼も欠かしません。貴重なアドバイスをくれた相手に対して、「教わったことを実践して、こういう結果になりました」と、実践したら日をあけず、すぐさま報告します。

気が利く人であれば、お礼の手紙と一緒に相手の好きな品物を贈るかもしれません。そうすれば相手も「また力を貸そう」と思うはずです。ところが、「稼げない人」にはここを怠る人が多いのです。その結果、「礼儀知らず」の烙印を押され、せっかくの縁が切れてしまいます。

人との関係性は目に見えるものでもなければ、すぐに効果となって表れるものでもありません。しかし、最終的に「稼ぐ人」になれるかどうかは、誰にどのくらいの時間を使ったかで決まるのです。