LIFULLは社員の副業や兼業を認めているほか、起業の後押しもしています。社員の「挑戦」に対して、このように手厚い制度を用意している狙いは何でしょうか。井上さんの考えとは?(2022年2月21日レター)

これまでの日本企業は、外発的動機で従業員を引っ張るマネジメントが多かったのではないでしょうか。日本がまだ豊かでなかった高度経済成長時代にはそれも機能していたのだと思います。しかし「とにかく走れ」という経営スタイルは、今の時代には通用しません。

LIFULLでは2005年頃から、人事の専門家やコンサルタントとディスカッションを重ね、「常に革進する企業であるためには、社員の内発的動機を邪魔しないことが第一」という結論に至りました。人は熱意と情熱があれば、上からあれやこれや言わなくても、自分で成長していくものです。

(構成=久保田正志)