オリックス シニア・チェアマンの宮内さんが3分間レッスンの読者のみなさまの質問にお答えします。(2020年12月28日レター)

【読者】洗剤、消毒液などの衛生用品や食品の開発・製造・販売業を営む会社を父から引き継ぎ、経営しております。従業員は約600人ほどです。コロナ禍にあって需要が伸び、今期は何とか売り上げも利益も順調に伸びてはいますが、10年先、20年先を見据えて成長の土台をつくりたいと考えています。そのためには、研究開発やDX推進を担ってくれる若くて優秀な人材がのどから手が出るほどに欲しいのですが、そのような人材がなかなか採れず、採用に苦労しています。

ワークライフバランスを実現できるような人事制度や研修制度を整え、健康経営にも配慮しているつもりなのですが、採用できたとしても優秀な人はなかなか根付いてくれません。離職率も30%台から下がらずに苦慮しています。若くて優秀な人材を採用して長期的に育てていくためには、どうすればよいでしょうか。宮内さんならどのように考えどのように手をつけられるか、ご教示いただければと思います。

(構成=今井道子)