日本企業の生産性が低いという課題が指摘されている。効率よく稼ぐためには、どこを改善すればよいのだろうか――。(2021年1月11日レター)

【井上】日本の人口が減少するなかで、労働生産性を高めなければならないということが以前から議論されています。日本のサービス業の労働生産性はアメリカの38%にすぎないというデータもあります。日本のGDPの7割をサービス業が担っていますので、サービス業の生産性を高めることは意義が大きい。宮内さんは日本の労働生産性についてどうとらえていますか?

【宮内】私は、日本のサービス業にはとてつもない潜在力があると考えています。ポテンシャルの源泉は、サービスのきめ細かさと質の高さです。

(聞き手=井上智洋 駒澤大学准教授 構成=今井道子)