人手不足を解決するため、また新しい価値を創造するため、高齢者、外国人、女性、LGBTQなどの人材を育成・活用して競争力強化につなげることが喫緊の課題となっている。このような多様な人材の力を採り入れて成長の糧にするためには、マネジメントとしてどのように育成し、どのような組織をつくればよいのだろうか。(2021年3月22日レター)

<今週のポイント>
・新しく価値あるものを作るには、多分野で高度専門性をもつ人材が集まる知識集約型社会が望ましい。
・グローバル化を進めるなら、まずは出身大学、卒業年度、肩書を知りたがる価値観から意識変革しなければならない。
・組織が成長するには、高齢者も、女性も、外国人も、LGBTQも、あらゆる人材を大事にする制度とマネジメントが必要となる。

【井上】読者のみなさんのなかには、プロジェクトリーダーとして組織を預かる方も多いと思います。チームには自分より年上の部下もいれば、高齢者もいるし、また女性も、外国人も、LGBTQの方々もいる。今後はそのような組織に変わっていくと思います。リーダーとして多様な人材を生かすにはどうすればよいでしょうか。

(聞き手=井上智洋 駒澤大学准教授 構成=今井道子)