1月末に国際通貨基金(IMF)が発表した2021年世界経済見通し改定版によると、世界全体の成長率は20年の-3.5%から5.5%へと上昇したが、経済の回復力は各国・地域で明暗が明らかになっている。ビジネスマンのマクロ観としては、コロナ後の経済回復力をどのように読み取ればよいだろうか。(2021年3月8日レター)

<今週のポイント>
・ワクチン接種が遅れ、経済対策も十分とはいえないことから、日本経済回復には想定していたよりも時間がかかるのではないか。
・適切な対策が打たれなければ失われた30年が更に伸長し、第二の就職氷河期が起きる危惧がある。今はまさにその分岐点にある。
・コロナ復興税案などは逆方向の政策であり、強く反対の声をあげるべきである。

【井上】IMFの最新版経済見通しによりますと、日本の経済成長率は2020年の-5.1%から2021年には3.1%へ回復するものと予測されています。同様に、米国は-3.4%から5.1%へ、欧州は-7.2%から4.2%へ、中国は2.3%から8.1%へ、インドは-8.0%から11.5%へそれぞれ回復するとの予測が出されています。ビジネスリーダーとしては、この予測数値をどのように受け止めればよいでしょうか。

(聞き手=井上智洋 駒澤大学准教授 構成=今井道子)