人口減少が加速している。日本の人口のピークは2008年の1億2808万人。2010年に一度は回復をしたが、以降は13年連続で減少し続けている。出生率も出生数も一向に改善されないままで、日本は大丈夫なのか。改善の手立てはあるのか、人口が半減した未来に一体何が起こるのか──。
「子供がいて幸せ」しか子を持つ理由がない日本
【西田】すでに日本は人口減少の社会に入っています。止めるためには、一人の女性が生涯に産む子供の数を示す合計特殊出生率が、2.06程度に収まる必要があります。しかし、日本全国の出生率は1.20と過去最低を記録、最も低い東京都では0.99。これが僕らの社会の現状です。
【安田】人口予測というのは、経済や社会科学関連の予測の中でも最も当たりやすいと言われてきたんですけどね。出生率や死亡率は急に大きく変わるものではないですから。しかし、近年はコロナ禍の影響などもあって、想定外の変化が見られるようになりました。過去の予測と実際の人口動態を比較したとき、減少が予想よりも早まるというギャップが生じています。
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