休養の専門家・片野秀樹さんに聞く 週休3日時代の休み方
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官公庁や大手企業を中心にじわじわと進んでいる「週休3日制」の導入。一見すると、休みが多い働き方を選択しやすくなり、うれしいことのように思えますが、そう単純な話でもなさそうです。

マイナビ転職のアンケート調査(※1)によると、少なくないビジネスパーソンが週休3日制に「収入が減るのでは?」「普段の仕事の進め方が大きく変わってしまうのでは?」と不安を抱いていることが明らかになりました。

実際のところ、週休3日制は働く人々にとってプラスになるのでしょうか。そして週休3日制をどう乗りこなせばよいのでしょうか。

今回は休養の専門家のコメントをもとに、週休3日制が私たちの仕事とキャリアに与える影響について解説します。

片野秀樹さん
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監修者 片野 秀樹さん
博士(医学)、一般社団法人日本リカバリー協会代表理事。株式会社ベネクス執行役員。東海大学大学院医学研究科、東海大学健康科学部研究員、東海大学医学部研究員、日本体育大学体育学部研究員、特定国立研究開発法人理化学研究所客員研究員を経て、現在は一般財団法人博慈会老人病研究所客員研究員。日本リカバリー協会では、休養に関する社会の不理解解消やリテラシー向上を目指して啓発活動に取り組んでいる。著書に『休養学:あなたを疲れから救う』(東洋経済新報社)など。

※取材はリモートで実施しました

週休3日制時代に求められる「セルフマネジメント能力」

近年、働き方改革の一環として、さまざまな業種・職種で週休3日制の導入が議論されるようになりました。

現在、どれほどの企業が週休3日制を導入しているのでしょうか。マイナビ転職が2023年に行ったアンケート調査(※1)によると、全体の13.7%とまだまだ定着しているとは言い難い様子。

Q.現在の勤め先の休みは?
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また、「現在の職場で週休3日制を導入してほしいか」を聴取したところ、意見がほぼ真っ二つに分かれる結果となりました。

Q.職場に週休3日制を導入してほしいと思うか
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