ガン宣告を受けたときの衝撃は計り知れない。だが、その辛さの中で現実を受け止めることができたなら、「残りの人生、いかに生きるべきか」という問いに対する新たな知恵を獲得できて、命の再出発を切れるはずだ。

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ガンと知って最初に恐れを感じるのはやはり「死」

そんなときの指針になるのが「背暗向明」である。これはお大師様(弘法大師空海)が説いておられることで、暗いことには背を向け、明るい方を向いて生きようという考え方だ。どん底のときに明るい方向を見つけるのは至難の業だが、その方法はある。