成果を出し続けられる人は何をしているか。ハイパフォーマンスコーチのブレンドン・バーチャードさんは「ハイパフォーマーは自分が有意味だと考える事柄により多くの時間を費やし、満足感を得る。多くのハイパフォーマーが『意味』をもたらすものとして挙げている事柄は『熱意』『人とのつながり』『満足感』『理にかなっている』の4つだ。自身にとっての有意味な人生とは何か、より有意味にするにはどうすべきかについて、自分自身の定義を模索することから始めるといい」という――。

※本稿は、ブレンドン・バーチャード『世界3万人のハイパフォーマー分析でわかった 成功し続ける人の6つの習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

オフィスで電話対応をするビジネスマン
写真=iStock.com/Erik Snyder
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何が自分の人生経験に意味をもたらすかを見極める眼識

ハイパフォーマーは、自分が心に決めたことなら、ほとんど何でもできてしまう。

だが、すべての山に登る価値があるわけではない。ハイパフォーマーが普通の人と違うところは、何が自分の人生経験に意味をもたらすかを見極める眼識だ。彼らは、自分が有意味だと考える事柄により多くの時間を費やし、それで満足感を得る。

私たちを空しい人生に閉じ込めるのは、長所の欠如ではなく、明白な動機の欠如だ。心を燃え立たせ、前進させてくれる、野心的な目的が欠けているとそうなる。有意味な人生を生きようとする努力は、心の健康につながる一大要因である。

だが、有意味の「意味」はなんだろう?

人が「働く意味」について語るとき、それはたいてい次の3つだ。

・作業そのものの楽しさ
・自分の価値観と仕事の一致
・仕事の成果から得られる充実感

人びとにとって何が有意味なのかを特定しようとする研究者たちは、あなたが、ある活動をどれほど重要と見なしているか、それにどれほど時間を費やしているか、どれほど力を注いでいるか、どれほど愛着を持っているか、低い報酬でもその仕事をするかどうか、といった切り口に焦点を当てる。

仕事の場合、あなたがそれを、ただの収入を得るための仕事と見なしているのか、重要なキャリアと見なしているのか、それとも天職と見なしているのかを見極めようとする。そして、明確なパーパスと人生全体の意義を結びつけることが多い。