赤字額最大は新潟「羽越本線村上~鶴岡間」

上位3線区は羽越うえつ本線村上~鶴岡間の49億円、奥羽本線東能代~大館おおだて間の32億円、羽越本線酒田~羽後本荘ほんじょう間の27億円だが、羽越本線と奥羽本線は在来線特急や貨物列車が走る重要幹線であり、廃止という選択肢はない。世間がイメージする「赤字ローカル線」だけではないのが、この問題の難しさを物語っている。

JR発足から30余年を経て、ローカル線の利用が大幅に減少した要因のひとつは人口減少だ。

人口増減には自然増減と社会増減がある。出生率の低下による自然減も問題だが、東北では首都圏への転出による社会減が深刻だ。東北全体で見ると中心都市である仙台市への転出が多いが、宮城県から首都圏への転出がこれを上回る。とくに女性の転出が多いのが特徴で、その理由に「やりたい仕事が見つからない」「年収が少ない」「若者が楽しめる場所が少ない」などが挙げられている。