片手がふさがり、視界も悪くなる「傘差し運転」

警察が言うところの「ながら」運転にはもうひとつある。

傘差し「ながら」運転だ。

これは正直申しあげて「ダメ」としか言いようがない。片手を傘でふさがれてしまう上に、雨降りだから視界も悪い。危険だから是非やめていただきたい。

傘を片手に交差点を渡る自転車の女性
筆者提供
傘を片手に交差点を渡る自転車の女性

ただし、難しいのは「サスベエ」という存在のことだ。ハンドルに傘差しの器具をつけて、そこに傘をくくりつけるという方法。大阪のオバちゃんなんかがよくやってますね。

あれはどうかというと、器具の取り付け自体は合法である。ところが、実際に傘を取り付けて広げると、おかしなことになる。

傘を付けると「普通自転車」ではなくなる

傘を取り付けると「鋭利な突出部を自転車に付ける」ことになってしまうし、傘を広げると「幅60センチ」を超えてしまう。こうなると、自転車は「普通自転車」として認められなくなるのだ。

※道交法施行規則〈普通自転車の大きさ等〉第九条の二

では「普通自転車ではない」ということになると、どうなるのだろうか。

どんな場合であれ、歩道通行が一切できなくなるのだ。これは大阪のオバちゃんにとっては致命的であり、雨降り自転車にとっても致命的だろう。

雨の場合は、素直にカッパを着て走っていただきたい。

雨の日に自転車に乗るときはカッパを
筆者提供
雨の日に自転車に乗るときはカッパを
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