色しばり、料理しばり、スポーツしばり、歌しばり、お金しばり…

「色しばり」ならば、色について話せそうなことをトピックにします。こんな感じに。

「ピンクが、私のラッキーカラーです。モチベを上げるために、必ず毎日ピンクのものを身につけています。入社のときから使っているこのボールペンも、もちろんピンクです」

そのほか、おすすめのしばりは、「料理しばり」「スポーツしばり」「歌しばり」「お金しばり」などがあります。

ちょっとした暇つぶし、遊びのつもりで「○○しばり」に挑戦してみてください。いろいろな「しばり」を加えて自己紹介を考えていくと、今までの発想にはない自分を表現する言葉が見つかります。

上達すれば、とっさに自己紹介を求められたときも、その場に適した形で自己紹介できるようになっていくでしょう。

人は、意外に自分のことをハッキリと説明できないものです。わかった気になっていますが、言葉にして表現しようとすると、うまく自分を説明できない。

でも、「しばり」を入れて、焦点を当てる部分を変えれば、いくらでも新しい自分が発見できるのです。

「しばり」を入れて自己紹介しましょう。これによって、あなたは的確に、自分のことを相手に印象づけられるはずです。

最後にひとつアドバイスを。誰しも、興味や関心事は移ろいゆくので、自己紹介は常にアップデートしてください。あなたという人物を、アピールする最初の機会を大事に生かしましょう!

【ポイント】
「○○しばり」で、自分らしい自己紹介をする。
名刺交換
写真=iStock.com/Ababsolutum
※写真はイメージです

自慢話は、雑談の中で最も嫌われる

人から嫌われがちな話のひとつに「自分語り」があります。

代表的なものが自慢話ですが、自慢でなくても、「自分エピソード」を延々と話されると、聞き手を疲れさせてしまうことがあるので注意が必要です。

ただ、人から好かれる「自分語り」もあります。しかも、2つもあります。それは、失敗談とV字回復の物語です。

「しくじり先生 俺みたいになるな‼」というテレビ番組を知っているでしょう。有名人が、自らの失敗について語るトークショーです。

成功したあと有頂天になって、転落していく。いい気になって、人を軽んじていたら、痛い目に会った。そんな手痛い話を語っているのに、ついつい面白おかしくて観てしまう。

人は、人の成功談を「自慢話」として嫌う傾向にあります。おじさんの自慢話なんて、雑談の中で最も嫌われます。ところが、失敗談になると、面白がってもらえる。

残念ながら、人間は、人の失敗を見聞きすると快感が生まれる生き物だそうです。だから、「失敗した、俺のようになるな!」というメッセージは、人をひきつける力があるのです。