「お疲れさん。気を付けて帰るんだよ」

手前味噌になりますが、弊社の会長はこの別れ際の一言が非常にうまいのです。夜に彼と食事をともにすることがよくありますが、別れ際、必ず彼がこう言います。

「お疲れさん。気を付けて帰るんだよ」

気を付けて帰るんだよ。何気ないセリフですが、これを言われるとその瞬間、ああ、大事にされてるんだな、と思います。別れた後、一瞬とても温かい気持ちになります。

私は彼から食事に誘われると、よっぽどのとき以外は、どんなに忙しくても断りません。もちろん彼との食事はそれ自体が楽しいですが、最終的にその「物語」がとても温かい気持ちで終幕することがわかっている、だからちょっと無理をしてでも行ってしまうのかもしれません。

1日に何回ぐらいみなさんは「別れ」を経験するでしょうか。お客様と、同僚と、部下と、あるいは家族と。どのくらいその別れを大事にしていますか。

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