小説のエンディングが示唆するもの

政治の場では、長年の懸案だった皇位継承問題が、中途半端なものにとどまりそうな気配が強いものの、近く一応の決着を迎える可能性が見えてきた。それによって皇室典範のこれまでのルールが改まり、内親王・女王殿下方が望まれるならば、ご結婚後も皇族の身分を引き続き保持されることになるはずだ。

それをもう一歩進めて、世界の普通の立憲君主国がどこも女性君主を認めているのと同じように、わが国でも「女性天皇」を可能にするところまで行き着くかどうか。今のところ残念ながらまだ不透明だ。

先に紹介した、中学1年生当時の敬宮殿下のファンタジー小説の締めくくりは、次のようになっていた。

「私は海の生き物たちの生きる活力となっていったのである。……今日も愛子はどんどんやって来る患者を精一杯看病し、沢山の勇気と希望を与えていることだろう」

じつに示唆的であり、将来の女性天皇の実現に向けて、何やら予言めいた一節ではあるまいか。

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