メールの冒頭にはどんなことを書けばいいのか。営業コンサルタントの菊原智明さんは「営業メールでは『会社名+名前』で名乗ってはいけない。私だったら『休みの日でもお客様のことを考えてしまう菊原です』などと書き出しを工夫する」という――。(第1回)
※本稿は、菊原智明『使ったその日から売上げが右肩上がり! 営業フレーズ言いかえ事典』(大和出版)の一部を再編集したものです。
営業メールの時点で大きな差がつく
【メールの挨拶文で印象に残す】
×ありがちなフレーズ
ABC株式会社第一営業部菊原と申します
○心が動くフレーズ
お客様のお役に立てるよう毎日勉強している菊原です
いまはメールやSNSなどの文字媒体でお客様とやりとりすることが多くなりました。その際、ただ単に“会社名+名前”で送っていたのでは、ほとんど印象に残りません。名前の前に“印象に残る一言”を添えて、あなたの存在をお客様に印象づけましょう。
あなたが誰かから商品を購入したいと考えていたとします。その際、「営業は嫌いだけど、食べるためにしかたなくやっているだけです」という営業パーソンから買いたいでしょうか? そんなことはありませんよね。
よほど欲しいもの以外は、「私のことを真剣に考えてくれる人から買いたい」と思うはずです。多くのお客様は“お客様のために真剣に活動している営業パーソン”に好感をもつものなのです。このような話をすると、「そんなことは言われなくてもわかっている」と思うかもしれません。でも、本当にその気持ちをお客様に伝えているでしょうか?
残念ながら、私の経験からすると、99%の営業パーソンはそれができていません。心の中で思っているだけでなく、しっかりと気持ちを伝える必要があるのです。実際、トップ営業はメールのやりとりで他の営業パーソンたちに差をつけています。