ニーズに合わせて見どころを伝える

その翌日のことです。お客様Bさんに対して、次のような言い方にして声をかけてみました。

私「Bさんが考えているご希望に非常に近い建物があるのですが」

お客様「それはいいですね!」

私「大きさも40坪とご希望に近いですし、“洗面所、お風呂、寝室”など参考になると思います」

お客様「すぐに見たいです。いつなら見られますか?」

私「今週の午前10時はいかがでしょうか?」

お客様「大丈夫です。ぜひよろしくお願いします」

その週末、お客様Bさんは現場見学会に参加してくれました。そして、「実際の大きさが体験できて非常によかったです」とご満足いただき、その後、話がとんとん拍子に進み、無事に契約となりました。

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営業パーソンとしては、いろいろおススメしたい商品があることでしょう。

でも、ただ単に「おススメの商品がありまして」では、お客様はピンときませんし、どこをどう参考にしていいかわかりません。お客様によっては「適当にあてがったのでは?」と疑うこともあります。部分的にでも参考になるのであれば、「お客様のご希望に非常に近い○○があるのですが」と伝えることが大切です。このように言われると、お客様は思わず承諾してしまうのです。

お客様のニーズにピントを合わせることで、アポの数を増やしていきましょう。

・POINT
参考になるポイント、見どころをはっきりと伝える
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