裏切りと協調、どちらが得か
人間関係を科学するゲーム理論という学問分野がある。ゲーム理論の守備範囲は広い。上司や同僚、取引相手との関係から、恋愛や家族関係の問題、複雑な経済状況までカバーしてしまう。企業が談合に走る理由も、どんなに批判されてもなくならない理由も、ゲーム理論で読み解くことができてしまうのだ。
談合事件を分析するのによく使われるゲームに「囚人のジレンマ」というものがある。
2人の共犯者が別室で取り調べを受けている状況を想像してみよう。2人ともが黙秘(協力)し続ければ証拠不十分で起訴猶予。しかし、相手が自白(裏切り)すれば、自分が首謀者扱いで実刑。自分が先に自白すればすべて責任は相手にあることになり無罪で即釈放。双方が自白する場合は、2人とも有罪だが、刑期は短めといったところだ。本来お互いが黙秘を続ければ一番よい結果が生まれるが、相手の裏切りを想定して2人とも自白してしまう、というゲームだ。
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