ハリウッドのトップ俳優たちは、過酷な撮影を続けても、体調不良に陥ることはない。なぜなのか。フィットネストレーナーのサイモン・ウォーターソン氏は「私は多くのトップ俳優に筋力をつけコンディションを整えられるようなトレーニングを指導している。だからこそ、彼らは過酷な撮影をやり通せるのだ」という――。
※本稿は、サイモン・ウォーターソン『インテリジェント トレーニング』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
生活ルーティンに組み込みやすい場所でトレーニングする
『蜘蛛の巣を払う女』に出演するクレア・フォイは、トレーニングを外でやりたがった。自然のなかにいると幸福感が得られるからだが、実際のところ、本当の理由はそのほうが都合がよかったからだろう──玄関から歩いて出てくれば、すぐにトレーニングを始められる。
できるだけ単純明快な計画を立てることだ。車で45分かかるジムに行くような、継続するのが難しい、現実的ではないスケジュールを組まないように。そんなに遠いとすぐにうんざりしてしまい、さぼる言いわけを考え出すだろう。
何事も大事なのは便利なことだ。家の中でトレーニングできる方法か近所のジムを探したほうがずっといい。トレーニングが身近なものだと、毎日のルーティンの一部になり、やがてそうするのが自然になる。車に乗ってどこかに運動しに行く場合、あまり頻繁にならないようにする。
たとえば、お気に入りの先生のヨガ教室まで車で1時間くらいかかるなら、その機会は週末までとっておいたほうがいい。ジムに通うつもりなら、できれば移動も日常に組み込むようにして、車や電車やバスに乗らず、自転車に乗ったり走ったりして行こう。