重視したのは足に重点を置いたトレーニング

ブライスの制作準備中の計画では、かなりの時間、私はイギリスに、彼女はアメリカにいたので、オンラインでトレーニングを行った。私は彼女のジムに行ったことがあり、その場所も使える器具もよく知っていたので、このやり方はうまくいった。ブライスがスマートフォンを台にセットしたので、私は彼女のトレーニングをしっかり確認できた。見本を示すときには、私も同じようにセッティングした。

オンラインでも、彼女は熱心に取り組み、まるで実際に私がジムでそばにいるかのようなやる気を見せた。トレーナーとしては、相手がこれほど熱心だと、全体のプロセスがずっと楽になる。

今回は、ブライスが筋力をつけコンディションを整えられるよう私が考案した、足に重点を置くトレーニングを紹介する。これは、上半身の筋力をつけるトレーニング、動的ヨガの動き、いくつかのピラティスを含む総合的な身体づくりの一部だ。

見た目のためではなく、コンディションを整えるために鍛える

人はいつも見た目について話すが、ブライスとのトレーニングではそれについてまったく考えなかった。私たちの目標ではなかったからだ。私は、ブライスが本作で演技をできるようにしたかっただけで、彼女の脚の見た目がどのように変わろうと、それは彼女が筋肉をつけコンディションを整えた副産物でしかなかった。私は撮影前の約半年間ずっとブライスのトレーニングを受けもった。そして、彼女はスタントルームや現場で求められることをすべてできるようになった。

『ジュラシック・ワールド』のためのアクティベーションは動物のようにするのがぴったりだと思った。ブライスは、ベアクロール、サイドクラブウォーク、コブラやダウンドッグといったヨガの動きを行った。ブライスのアクティベーションは、身体がなめらかに動くようにと、動的なものにした。メニューとして、ローイング、ランニング、エアロバイク、プライオメトリクスを行った。