コロナ禍で停滞していた留学生数が増加に転じている。高校生や大学生のわが子を留学させようとしたときた必要な費用はどの程度か。留学カウンセラーとして1000人以上の留学に関わってきた大川彰一さんに聞いた――。
コロナが一段落で今後、留学者数は爆発的に伸びる
コロナ禍で留学事情は大きく変わりました。文部科学省の統計によると、留学する大学生の数は、右肩上がりで伸び、2018年度には11万人台に達しましたが、20年までに12万人という政府の目標を達成する目前で、世界的な新型コロナウイルス感染症の流行により1500人程度に激減しました。
ただ23年に入ってから、カナダやオーストラリアへの留学を中心に復活しています。これまでも激減した後は、爆発的に留学者数が伸びたので、今後伸びるでしょう。
留学にかかる費用は、親のときより上がっています。
世界的にも大学など教育機関の授業料は上がっていますし、近年は物価高で滞在費や生活費、航空運賃も高くなっています。昨年、急激に円安になった時期には、アメリカの大学の学費が日本円だと年間100万円単位で増えてしまったという方もいました。プレジデントFamily読者の子供(主に現在、小学生)が留学する数年後は、さらに費用がかさむ可能性も考えておいたほうがいいでしょう。
留学と一口にいっても、高校留学と大学留学があり、それぞれに種類があります。
▼『プレジデントFamily2023春号』発売中!
現在発売中の『プレジデントFamily2023春号』では、特集「自分で学ぶ子」が育つ家と題して、「子供の可能性を引き出すために親がやってはいけないこと」「ロボット、地理、インコでコンテスト受賞 大好きを応援!超“熱中さん”になった親の仕掛け」「続々誕生! “国際系”中学の実力診断」などの記事を掲載しています。ぜひ、お手に取ってご覧ください。