大学での留学

大学での留学は「交換留学」「私費留学」がメイン。この辺りの制度は親の時代と変わらないでしょう。

大学の私費留学のおすすめはマレーシア。教育レベルが高く、提携しているアメリカやイギリスの大学にさらに留学することも。学費も年間約60万~100万円なのでおすすめです。

最近、大学生に人気なのは海外インターンシップ。就職活動を意識して、海外でビジネス研修を受けたりします。留学プラスアルファの経験を求めて、主に大学2、3年生が行くことが多いようです。

子供を留学させたいと考えている親御さんは、親子で留学説明会に参加する、海外の同世代の子と交流するといった機会をつくってやると、お子さんの意識も世界に向いていくでしょうね。

カメラを見ているロンドンの観光客の幸せな多民族グループ
写真=iStock.com/andresr
※写真はイメージです

●交換留学60万~300万円/1年間

アメリカやイギリスは競争率が高い

大学の協定校に留学する制度で、英語圏以外の学校もある。授業料は免除で、自己負担は滞在費・生活費と航空運賃などで60万~300万円程度。人気のアメリカやイギリスは希望者が多く、高い語学力が求められるなど狭き門となることが多い。ドイツなどのヨーロッパ、フィリピンやマレーシアなどのアジア圏は英語の授業も受けられ、滞在費・生活費がリーズナブルなのでおすすめ。

●私費留学50万~500万円+滞在費・生活費など/1年間

アジア圏なら安く済ませられる

高校と同様、自分で好きな国や学校、滞在先を選ぶ。費用は国によって異なり、最も高額なアメリカの学費は年間約250万~500万円が平均的。オーストラリアは約180万~220万円。イギリスは約200万~360万円。費用を抑えるなら、アジア圏が狙い目。フィリピンなら年間約50万~120万円、マレーシアなら約60万~100万円と安く行ける。別途、生活費や滞在費、航空運賃がかかる。

●海外インターンシップ20万~70万円/2~5週間

就活を意識して行く学生が増えている

グローバル就職を目指し、就活のために海外でインターンシップを経験する制度。アントレプレナーシップなどを学ぶ「ビジネス研修型」と、実際に現地の企業で働く「実践型」の2パターンがある。人とは違う体験をしたい人や、すでに留学などの海外経験がある人がさらなる経験を積むために行くことが多い。

大川彰一さん
留学ソムリエ代表取締役。留学カウンセラーとして1000人以上の留学に関わり、その後米国教育NPOで2000人以上のグローバル人材育成に尽力。現在は国際教育事業コンサルティングや留学プロデュース、情報発信を広く行う。
(構成=池田純子)
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