「情報整理能力」がプラスにあらわれると
ではどうすれば、情報整理能力をプラスの出方にできるのでしょうか。マイナスからプラスへの変身のコツは「相手の視点に立って、言い方を工夫する」ことです。
このような人は、持ち前の「情報整理能力」から、なるべくわかりやすく客観的に物事を伝えようとしてしまいがちです。しかし、時にはぼんやりとした伝え方をするほうが好まれる場合もあります。特にこのような、悩み事の相談など、デリケートな問題に答える場合はそうでしょう。
具体的な言い方としては、「~という理由から失敗したのだと思います」ではなく、「〜だから、うまくいかなかったのかもしれないね」。「~するしかないよ」ではなく、「~するといい感じがする」といった具合です。
まったく同じアドバイスをするにしても、言葉がやわらかくなるだけで、相手の心にもやわらかく届くようになるものです。
意固地になると、異なる価値観を受け入れるのが難しくなる
根回しするのがうまくない
こんなことで悩んでいませんか?
提案しても、すんなりと通らないことがある
相手の反対意見を受け入れられず、話がまとまらない
懸命に説得しても、なかなか首をタテに振ってもらえない
自分の提案が反対にあったことで、つい自分も意固地になってしまい、物事が行き詰まってしまう……といったことはありませんか。こうなれば建設的な議論が望めず、最終的には互いに不満が残ることになってしまいます。
このようなことをくり返していると、
○ 時間をかけて検討したアイデアがムダになってしまう
○ 相手との関係が悪くなり、ますます提案が通りにくくなる……
といった、悪い事態につながってしまうかもしれません。
変身ポイントは「自分の持ち方」
なぜそんなことが起きるのでしょうか。
それは、変身ポイントである「自分の持ち方」がマイナスにあらわれているからです。
自分を持っている人は、「自分はどうしたいのか」という方向性や、「なぜそうしたいと思うのか」という根拠が明確です。
考えることや主張することの一つひとつにきちんと筋道が通っているので、本来であれば、周囲から納得されやすいはずです。
ここでの悩みのように、「意固地になってしまう」といった「自分の持ち方」がマイナスにあらわれていることも、自分にとっての大きなエネルギーにできるのです。