誰とでも上手く付き合える人は何をしているか。法人向け研修会社を営むコンサルタントの安田正さんは「相手の立場を尊重しつつ、協力して物事を進められる人は、相手が言いたいことを全部言い終えたあと、自分の意見を短くまとめて伝えている。本当の協調性とは、自分を押し殺すことではなく、相手が受け入れやすい表現で、タイミングよく自分の意見を言うことだ」という――。
※本稿は、安田正『できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
可愛がられやすい人がみな使っている「尊重力」
「尊重力」で魅せるために
「尊重力」とは、人に敬意をもって接し、忠実に行動する力のこと。
このタイプの人は、どんな相手にでもペースを合わせられるため、次のような特徴があります。
○ 「協調性」がある
○ 物事を「慎重」に進める
○ 忍耐強く「信念」がある
○ 「誠実」で素直
こういう特徴がいい形であらわれていると、
○ 相手の話をよく聞いた上で、自分の意見をしっかり伝えられる
○ 趣旨をきちんと説明できる
○ 自信をもって物事をやり遂げていく
○ 一緒にいるとホッとする
という「いい循環」を巻き起こす、魅力的な存在になります。
礼儀正しい人、可愛がられやすい人はみな、「尊重力」を上手に活かしているのです。
一方で、この特徴が裏目に出てしまうと、フォロワー(リーダーやほかのメンバーを補佐する人)の役ばかりになってしまい、自分自身が評価されにくくなってしまいます。
○ 存在感を出せない……
○ 自信なさげで頼りない……
こういったことに心当たりはありませんか。
「尊重力」を活かして、より魅力的で活躍できるようになるにはどうすればいいのでしょうか。
具体的な例をあげながら、見ていきましょう。