相手のいいところを素早く見つけ、素直に評価できる

もめ事は避けたい
1 ホンネが言い合える関係になる
こんなことで悩んでいませんか?

○ ホンネを言うのが苦手
○ 誰かの意見や考え方に合わせがち
○ 無難で当たりさわりのないことを言ってしまう

なるべく角が立たないように、と何かと中立的な立場をとる人がいます。

フェアでいることは一見よいことのように思えますが、どっちつかずの対応をとり続けていると、

○ 相手の印象に残りにくい
○ よそよそしい関係から発展しにくい
○ 納得のいかない結論に決まってしまうことがある……

といった、悪い事態につながってしまうかもしれません。

変身ポイントは「尊重力」

なぜそんなことが起きるのでしょうか。

それは、変身ポイントである「尊重力」がマイナスにあらわれているからです。

「尊重力」とは、人に敬意をもって接し、忠実に行動する力のこと。

尊重力が高い人は、どんな立場の相手にでも敬意を表し、礼を尽くすことができます。また、相手のいいところを素早く見つけ、素直に評価できるのも、尊重力が高い人の特徴です。

ここでの悩みのように、「当たりさわりのない態度をとることが多い」といった「尊重力」がマイナスにあらわれていることも、自分にとっての大きなエネルギーにできるのです。

オフィスでノートパソコンを片手に説明する男性
写真=iStock.com/kokouu
※写真はイメージです

「自分の考えをハッキリさせる」ための前置き

「尊重力」がマイナスにあらわれると

では、なぜ「当たりさわりのない態度をとってしまう」のでしょうか。

このような人は、相手を過度に尊重するあまり、「気にさわらないように」「なるべく問題を引き起こさないように」と、何事にも慎重になり過ぎる傾向があります。結果として、角が立たないぶん、曖昧でどっちつかずな答え方をしやすくなってしまいます。

これは一概に悪いこととはいい切れません。

このような人は、思考が柔軟で、大きな変化にもすぐに適応できるのが特徴です。たとえば、チームの体制や組織の方向性がガラッと変わっても、動じることなく適応できるのは、このような人ならではの魅力です。

ただし、人間関係の局面では、相手に「物足りない」「腹を割って話せない」とマイナスに受け取られてしまうこともあるようです。