珪藻土を使った新しい製品を考えてみよう

① 「アイデアは既存の要素の組み合わせ」→「アイデアは目的と手段の組み合わせ」

世界最初の広告代理店トンプソン社で、副社長を務めたジェームス・W・ヤング氏のベストセラー『アイデアのつくり方』には、「アイデアとは既存の要素の組み合わせである」という有名な一節があります。

このフレーズだけが一人歩きしてしまっていますが、何でもかんでも組み合わせればアイデアになるわけでは、もちろんありません。

例えば珪藻土とプロペラを組み合わせても、どんな製品なのかイメージできません。これは珪藻土という「手段」と、プロペラという「手段」を組み合わせているので、何のためか、何を目的にしたアイデアなのかが分からないからです。

では珪藻土という手段に、「水分を吸い取り滑らないようにする」という「目的」を組み合わせてみたらどうでしょうか。

滑ると困るものを思い浮かべてみてください。まず床ですね。珪藻土を床に敷いたら、と考えてみると、珪藻土を使用したバスマットが思い浮かびますが、すでに製品化されているので、新しいアイデアとは呼べません。

ほかにも足ではなく、手の滑りというテーマだったらどうでしょう?「あっ! 珪藻土で手汗を吸う、滑らないペンとかどうだろう」というアイデアが浮かびます。手汗に悩む人にとっては、画期的な筆記用具のアイデアになるかもしれません。

あるいは物理的な滑りではなく、比喩的な滑りだったら? 「珪藻土お守り」は滑りにくいから、受験生の願掛けグッズとしてアリかもしれませんね。

目的と手段を組み合わせる思考の流れを、ほんの一例として紹介してみました。このように手段(珪藻土)と目的(手が滑らない)の組み合わせを意識すれば、アイデアは生み出しやすくなります。

任天堂の「ゲームボーイ」や「ゲーム&ウオッチ」の開発者として知られる横井軍平さんは、「枯れた技術の水平思考」という言葉を提唱しています。最新技術でなくても、別の用途へと目的をずらせば、新しいアイデアが浮かぶということです。

② 「とりあえずググる」→「とりあえずアイデアを書き出す」

アイデアを考える前にグーグル検索をしてしまうと、王道の考え方にイメージが引っ張られてしまいます。プロジェクトの概要を理解したら、まずはテーマに関する5W1Hを整理して、そこから純粋にアイデアを書き出してみましょう。

先入観のないイマジネーションを大切にしたほうが、ユニークなアイデアが浮かびやすくなりますし検索するのはアイデアがある程度固まってからにしましょう。