本来ならば感動的な別れのシーンだが…

涙でくしゃくしゃになった卒業生たちと握手やハグで別れを告げることになる。新型コロナの時は、残念だが、みなでそれを我慢していた。そして正門のところに整列した卒業生に対して応援団リーダー部のエールがあったあとに、「帽振れ」の合図で最後の別れとなる(写真)。毎年のことだが、感動的なシーンだ。

感動的な離校行事
感動的な離校行事(出所=『防衛大学校 知られざる学び舎の実像』)

なお、一律ではないが、卒業の100日前には百日祭と呼ばれる行事が学生の間で実施される。卒業する4学年を囲んで大隊ごとなどで行われ、基本的には4学年に感謝する催しで、いろいろな出し物があるが、特に人気なのは動画放映で、4学年の誰かがドッキリカメラにはまったようなシーンでは皆が爆笑する。

また、卒業式の前日、今は静かに過ごすように指導されているが、かつてはもう処罰はないと思った4学年が暴れ散らかし、下級生は卒業リンチと称して4学年に襲いかかるなど、「無法地帯」と化していた時期もあったという。

【関連記事】
水筒に入れっぱなしにしても腹を壊さない…陸上自衛隊で教わる「災害時に重宝する最強の飲み物」
元海自特殊部隊員が語る「中国が尖閣諸島に手を出せない理由」【2020年BEST5】
自衛隊幹部が異様な低学歴集団である理由
「安倍元首相の死は自業自得だ」と言う安倍批判派の人たちに伝えたい「安倍晋三・昭恵夫妻」の知られざる姿
「お金持ちだからではない」頭のいい子が育つ家庭に共通する"幼児期のある習慣"