【業種別ランキング:マスコミ・広告】ベネッセは福利厚生面の評価高し!/トップは総合ランキングでも7位につけたリクルート。2位ベネッセの2倍近くの票を集めた。上位2社の合計票は6割超に。ベネッセが選ばれた理由は、「働く人が、人材として成長する機会が与えられ、そのことを喜びと感じている」(約5割)、「働く人が働きやすいような環境を整えている」(約4割)。

第一線の現場の社員がエンパワーされるためには、その上のミドルがエンパワーされる必要がある。真の意味でエンパワーせずに、ミドルに対して勝手に自律型人間たれ、と言い、彼らが一人で仕事ができるものだと思いこんでいる企業が多いのではないか。

その点では、流動化が進むなかで米系企業はエンパワーされた現場リーダーやミドルを支援することに最大限注力している。例えば現場リーダーから部下が辞めてしまったという連絡が人事に入ると、即座に行動し、社内ではなく、社外にプールしている人材も含めて、リーダー支援に採用可能な人材のリストを提供する。人がいないと現場が回らなくなるわけで、現場が仕事ができるようにする重要なサポート活動なのである。

※すべて雑誌掲載当時

(溝上憲文=構成 増田安寿=撮影)