入社後1カ月間:今後の活躍に向けた助走期間

自分からあいさつを

好印象を持たれるため、心の距離を縮めるため、「あいさつ」は大切。ところが、「自分から」進んで挨拶していない人が多く見られます。特に、リーダーやマネジャーなどは、無意識のうちに部下からのあいさつを待つ傾向があります。ぜひ、一人ひとりと目を合わせ、自分から「おはようございます」「お疲れさまです」と声をかけてみてください。

素直に質問する

わからないことがあれば、相手が年下や部下であったとしても、素直に尋ねましょう。リーダーやマネジャークラスとなると、プライドがジャマをして簡単な質問ができないこともあるようです。しかし、その会社では自分は「新人」。謙虚に教えを請いましょう。素直にものを尋ねられる人、真摯しんしな姿勢でアドバイスを聞ける人は、人間関係を早く築くことができ、周囲の協力を得やすいものです。

会社を褒める

新しい職場に入ると、前職にはなかった「いいところ」に気付くことがあると思います。それがささいなことであったとしても、あえて言葉に出して既存メンバーに伝えてください。相手にしてみれば、新しく入ってきた人から褒められると、うれしく感じるものです。特にその会社でしか働いたことがない人は、他社と比較したことがない分、自社の良さに気付いていないこともあるものです。外部の視点からそれを伝えてあげれば、メンバーのモチベーションが上がり、職場が活性化するでしょう。

あなたがリーダー、マネジャーであればメンバーのエンゲージメントが高まることでチーム運営がしやすくなりますし、「自分たちを認めてくれる人」と信頼感も高まります。

率先して雑用を引き受ける

新しい職場では、どうしても勝手がわからず、すぐには「即戦力」になれないこともあります。そこで、最初の期間は、率先して雑用を引き受けてはいかがでしょうか。例えば、「会議で話題になった情報に関するリサーチ」「会議の議事録作成」などです。

キャリアや実績があるにもかかわらず、謙虚な姿勢で雑用を買って出る姿勢は、好印象を持たれますし、むしろ尊敬されるものです。

特に「議事録作成」はおすすめ。各メンバーの意見をとりまとめる作業を通じ、個々の考え方や価値観、メンバー同士の関係性がつかめます。